あしながおじさんの足が長かった理由

あしながおじさんが、彼女にとってずっと足が長かった理由って、顔を見せなかったからだと思う。
存在を明かさなかったからだと思う。

もし、彼女が会いたいと思って会ってしまっていたら、足の長さは無くなってしまっただろう。

もし、あしながおじさんが恐い顔つきをしていたら、恐い話し方をしていたら、「自分のためにしてくれていたことには何か裏があるのかもしれない」、「何か見返りを求められるかもしれない」「とんでもない代償が待っているかもしれない」、そんなふうに思ってしまったんじゃないだろうか。

人からされる行為っていうのは、常に感情が伴う。
だから、同じ行為でも、誰にされるか?によって抱く感情は180度変わってしまう。

「あしながおじさん」の話では、主人公の少女ジュディはあしながおじさんであるジャービス・ペンデルトンと最終的に結ばれるんだけど、ジュディが恋をしたジャービス・ペンデルトンとあしながおじさんが同一人物であることは恋が実る直前まで知らなかった。

「私があしながおじさんですよ~」ってジュディに近づいていたら、この恋は実らなかっただろうなぁ、って思う。
あしながおじさん賢い。

お金にものを言わせると、相手に申し訳ない気持ちを植え付けてしまって、意図せずとも主従関係が生まれてしまうんだよなぁ、って大人になってすごく実感する。
お金の関係で上下はあっても、人間関係で上下にならないような振る舞いや気遣いを、大人として身に付けなきゃな、と。

 

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