試しに、「今日一日何も考えない」と心に決めて過ごしてみるといい。
そう思って一日過ごしていても、必ず何か考えてしまう。
だけど、そう意識して過ごすことで、見えてくるものがある。
「何も考えない」と決めたのに勝手に出てくる言葉や思考、感情。
つまりは、自分で決めて出てきたものではないということだ。
それは、ポジティブなものだったり、ネガティブなものだったり様々だけれど、今の自分のものではなく、今より過去の経験から湧いてくるものだ。
「あ、これ過去の自分から出てきた思考じゃん」
って、気づくことで、取捨選択することができるようになる。
これに気づくだけで、ずいぶん楽になる。
無意識に生きていると、浮かんだ考え、感情などが、今この瞬間の自分が考えたもの、感じたものだと錯覚しやすい。
つまり、そのポッと出てきた思考、感情に「自分」が取り込まれてしまうのだ。
僕は、もう将来のことを考えて生きなきゃいけない歳なんだけど、最近はそんな生き方。
将来を考えて生きるっていうのは、年功序列、終身雇用の時代の過去の考え方だと思ってる。
実際、20歳の頃に将来を考えて生きていた人間の現在も見ているし、もっと上の世代のそういう人達の結果も見ている。
要は様々で、上手くいってる人もいれば、いない人もいる。
逆に何も考えず生きてきた人も同様で、上手くいってる人もいれば、いない人もいる。
つまりは、何も当てにならない、ってことだ。
何も考えないってことは、本当に何も考えないってことじゃなくて、「何も考えない」と意識することで、「自分が何を考えているか?」を明確にできるってこと。
僕の場合はだけれど、「何も考えない」と意識して生きるようにしてから、一日の中で考えてたこと、そのほとんどが考える必要のなかったことだと気づいたわけ。