愛されたいなら尽くすより尽くさせよう

たくさん世話を焼いたり、尽くしたりすれば、相手から好意的に見てもらえると思っている人がいるけれど、これは科学的にはちょっと間違いな部分がある。

人間の感情と行動の仕組みっていうのは、ちょっとややこしくて、「感情が先で、それに伴って行動する」と感覚的には思っているけれど、実際は「行動が先で、後から感情が発生する」という流れになっていることが多い。

尽くすという行動は相手から見れば「尽くされている」、言い方を変えれば「好意を持たれている」と感じさせること。
それに対して、相手はあなたに対して好意的であれば嬉しいし、好意的でなければ逆に迷惑なわけだ。
相手が現時点であなたを好意的に見てくれていれば、尽くす行動は有効かもしれないが、好意的に見られていなければ、尽くせば尽くすほど嫌われていくわけだ。
いわゆる、「重い」ってやつだ。

逆に、尽くす側はどうかというと、「尽くしている」という行動から感情が生まれていく。
脳の仕組みとしては、行動に対してつじつまを合わせようとするシステムがある。
だから、「尽くす」という行動に対して、「なぜ尽くしているのか?」となり「好きだから」という理由をつける。
よって、尽くせば尽くすほど、相手のことを好きになっていってしまうのだ。

ドラマやアニメなどでも、よく見かける場面だけれど、

「アイツ、顔もかっこよくないし、自分勝手なのになんでアイツのこと気になっちゃうんだろう?」
「気になっちゃうってことは、好きってことかな?」
「あ、あたし、アイツのこと好きかも」

みたいなやつ。
まさにこれが感情の仕組みで、「気になる」につじつまを合わせるために「好き」という理由を作ってしまうわけだ。

 

では、逆説的に、相手に好かれるためにはどうしたらいいか?というと、尽くさせること、世話を焼かせることになるわけだ。

例えば、「ちょっとカバン持ってて!」とお願いする。
そうすると、「なんでオレはこの子のカバンを持ってるんだろう?」となって、上の流れになっていくわけだ。

こんなふうに、何かを相手に手伝わせたり、お願いをしたり、つまり「あたしのために相手に行動させる」という行為で、相手の感情をコントロールすることができるわけだ。

ビジネスでは、特にサービス業ではこの手法がたくさん使われているが(そして多くの人がその術中にハマっていることに気づいていないが)、好きな相手から好意を持たれるどころか遠ざかられてしまう人は、参考にしてみるといいかもしれない。

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