バンドが出待ちファンを集めて集合写真を撮るのは何故?

ここ数年、ライブ終演後にステージのメンバーが客席を含め記念写真を撮るというスタイルが増えてきました。

どこで誰が最初に始めたのかわかりませんが、もうだいぶ一般的になってきますね。

それを踏まえてですが、最近、会場外でも出待ちファンと記念写真を撮るというアーティストが増えているようで、読者の方からこんなメッセージいただきました。

初めまして。R子といいます。
よもやま話、楽しく拝見しています。

choroさんはどのように思われてるのか気になりメールさせていただきました。

ここ数年、ライブ終演後にステージのメンバーが客席を含め記念写真を撮ることって多いですよね。

それに関してはアーティストもファンも記念になるし、オフィシャルなことだと思うので問題ないことだと思うのですが、最近会場外で出待ちの人たちを集めて集合写真を撮るアーティストが多いような気がします。

出待ちをしている人をひとりひとり対応できないから、一気に集合写真という形で済ませてるのかもしれませんが(これは私の憶測です)、その撮影を待つために出待ちが増えるという事実もあり、ましてや『待っていてくれてありがとう!』という言葉と共にツイッターなどにアップされるのを見ると、結局ライブ以外で待ったりしてる人が得しているような、待たなくてすみませんでした!とライブの楽しかった記憶が、曇るような感覚にさせられます。

そしてなにより、アーティストから出待ちの助長をしているようにしか私には思えません。

中には、ある場所は撮影したのに、自分が行ったライブは撮影しなかった!など、アーティストに苦情じみたリプライを送っているのも見かけたこともありますし、ライブ後にその撮影を期待して待つ人を見かけたこともあります。

このような状態というのは、本当にアーティストが望んで行っていることなのでしょうか?本当に待っていてくれてありがとうと感謝の気持ちなのでしょうか?

人が集まり対応できないからという理由があるとしたら、ひとことメンバーから出待ちはしないで欲しいとか、何かしら気持ちを伝えれば良いことなのではないでしょうか?

私はこの集合写真システムがどうも納得できません。choroさんはアーティストの立場としてどのように思われてるか、是非お聞かせいただきたいです!

R子さん、メッセージありがとうございます!
ここ最近のそういった状態については把握していなかったのですが、アーティストの立場からいろいろお話させていただきたいと思います!

ライブ後の集合写真について

集合写真2

まずはじめに、ライブ終演後にステージのメンバーが客席を含め記念写真を撮ることについてお話をしたいと思います。

そういった写真が、ツイッターなどで流れはじめた当初、「これはいいな!」と僕も思いました。
たぶん、多くのアーティスト、バンドマン達がそう思ったから流行りだしたのでしょう。

これについては、R子も言っていましたが、アーティストも「これだけファンがいるんだぞ~」って宣伝になるし、ファンもその日の記念になりますから、お互いに得することです。

僕も、アーティストもファンもお互いにハッピーになれることだと思ったからいいと思ったわけです。

実際、ワンマンで何百人呼べるバンドでも、普段の対バンイベントだと10~20人くらいしか呼べなかったりするんですよね。
だから、ワンマンライブなどでファンがたくさん集まった時に、そのファンの多さをSNS上などで伝えられることは、バンドにとっても大変な宣伝になります。

なので、ファンを撮影してSNSなどネット上で拡散することは、バンドにとって大きな利益になるわけですが、今回の議題の論点は、アーティストとファンが共にハッピーなことか?というところです。

出待ちファンを帰らせるため

帰らせる

僕は、当初この現状を知らなかったので、参考の写真が載ったアーティストのTwitter投稿をいくつかR子さんにお教えいただきました。

choroさんのお知り合いのバンドさんが多いと思いますが、その方が参考になるかもと思い少しピックアップしてみました。

アーティスト名、バンド名は伏せさせていただきますが、教えていただいたアーティストだけでも5組ほど、本当にここ最近出待ちファンとライブハウス外で集合写真を撮るアーティストが増えているみたいですね。

僕は、本人達に直接聞いたわけではないので真相は分かりませんが、もし僕が出待ちファンと集合写真を撮るとしたら、その理由は、「出待ちファンを帰らせるため」ですね。

R子さんが言うように、

出待ちをしている人をひとりひとり対応できないから、一気に集合写真という形で済ませてる

という理由です。

出待ちファンは帰らない

ゾンビ2

熱狂的なファンの中には、どうしてもアーティストと話さないと気が済まない方もいます。

だから、アーティストが、「物販終了しま~す!」と片付けてから話しかけてきたり、ライブハウススタッフが「清掃入るので一般のお客様はご退場ください!」と声を掛けても立ち去らずにいたりします。

そして、多くのライブハウスは、「近隣の迷惑や通行の妨げになりますので、ライブハウス周辺では立ち止まったりたむろしないでください」と提示しているのに、出待ちするわけです。

アーティストにとっては、ライブハウスはお仕事をさせてもらっているお相手。
そんなライブハウスに迷惑を掛けないためにも、禁止事項を守らないマナーの悪いファンをいち早く帰すために集合写真を撮るという方法を取ったというのがアーティストの言い分でしょう。

売れるまでの我慢として仕方ない

我慢

このような状態というのは、本当にアーティストが望んで行っていることなのでしょうか?本当に待っていてくれてありがとうと感謝の気持ちなのでしょうか?

とR子さんの言葉にありましたが、僕だったら、「売れるまではこういった状況を我慢するしかないか」という感じです。

出待ちしたいと思うくらい自分達のことを想ってくれることはとても嬉しいことです。
ですが、マナーやルールを守らないで出待ちするとなると話は別です。

ですから、むしろ、出待ちしたいと思っていても我慢してくれているファンに申し訳ないという気持ちのほうが強いでしょう。

売れて、ライブする会場が大きくなれば、ファンもアーティストと会って話すことを諦めますし、ライブハウスのように出待ち禁止というルールもない環境になっていきます。

アーティストが直接ではなく、スタッフがファンに退場を促しますし、アーティストがそういった苦労をすることもなくなります。

メンバーから「出待ちしないでほしい」とは言えない

言えない (2)

そもそも、「出待ちしないでほしい」と伝えて言うことを聞いてくれるのはR子さんのような方です。

「出待ちしないでほしい」と伝えても出待ちするファンがいるから、その対応をアーティストは考えるんですよね。

そういった方達が、R子さんが言っていた

中には、ある場所は撮影したのに、自分が行ったライブは撮影しなかった!など、アーティストに苦情じみたリプライを送っているのも見かけたこともありますし、ライブ後にその撮影を期待して待つ人を見かけたこともあります。

こういったクレームを言うわけです。

なので、言っても仕方ないファン達をどう納得させるかを考えるしかないという感じです。

もちろん、SNSなどで拡散するということは、アーティストにとっても利益があるわけですし、そういった決断もアーティスト本人がしたことです。

ですから、そういったことが気に食わないならファンを辞めるか、それでもアーティストの音楽が好きならファンを続けるか、それはそれぞれのファンが選択すべきことだと思います。

一部のファンの行動によって、傷つくファンがいることは悲しいことですが、アーティストも音楽をビジネスとする以上それぞれの考え方があります。

多少マナーが悪くてもお金を落としてくれるファンも大切にするか、ファンが減ってもアーティスト側がルールを提示して環境作りをしていくか、音楽ビジネスも多様化してきていますから、ファンもアーティストも自分自身で選択していく時代でしょう。

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