リスナーが消費する3つの心理

それなりに音楽やバンド、業界に関わってきて感じる変化というものがある。
本当に長い目で見れば、10代の頃は演奏する側ではなく聴く側だったわけで、両面を見てきているとも言える。

ここ近年、新しい形の音楽事業の講演会に、昔からの音楽事務所、レーベルの社員がけっこう顔を出していて、それは何故かというと、「自分達の会社がヤバい」と思っているからなわけだ。

すでにかなり傾いていて、今のやり方では潰れてしまう。
バブル期に努力の必要のなかった会社が今、努力を強いられているというわけだ。

リスナーはストーリーを知りたがる

心理3

一昔前、ライブやCDそのものに金銭を払っていた消費者が、その作品の背景、アーティストを通じた体験に金銭を支払うようになった。

すでに多くのアーティストが、ライブに向けての活動、CD制作に向けての活動、ドキュメンタリー映像などを晒しているが、これは非常に重要な要素だ。

ことの他、僕たちが憧れたロックミュージシャン像、「音がかっこ良ければ、ライブがかっこ良ければ、他はどうでもいいだろ」って価値観が通じなくなってきているわけで、自分が憧れたアーティストを目指そうとすればするほど時代に置いていかれる状態になってしまう。

リスナーはアーティストを支えたがる

心理

一番わかりやすいのが、V系とバンギャの関係性だろう。
無名で可能性のあるバンドを見つけては、バンドを支え、成長を見守るという、これも「体験」の一種だろう。

一昔前は、アーティストがビッグになるまでのストーリーにはアーティストの身近な人間、音楽業界の人間が関わっていたが、今はリスナーがアーティストのサクセスストーリーの登場人物になる時代である。

モノやサービスに溢れたこの時代、「お金がない」って言ったって、その日の食べ物に困るという人はいない。
自分の為よりも、誰かの為になる消費に自分自身の価値が見出される時代だろうと思う。

クラウドファンディングや、amazonの欲しいものリスト公開などに需要があるのもこういった消費者の心理だろう。

リスナーは再創造を求めている

メンヘラ2

「再創造」というと難しい定義だが、要は「創造ではない」ということだ。

近年でいうと、アーティストのカヴァーアルバム、ニコニコ動画のマッシュアップ、リミックス、またコスプレなどもそうだろう。
すでに存在しているものを、より良くしようという行為だ。
コラボなんかもこの部分に入るだろう。

根本的な人間の心理は変わらないが、モノがカネが溢れる時代、ヒトとヒトが簡単に繋がれるという前提があると、みんな「その先の何か価値のあるモノ」を求めるわけで、そこを見出せるかが今後の課題だろうと思う。

一昔前と変わったとも言えるが、二昔前、三昔前に戻りつつあるといっても良いと思う。

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