カリスマ性より親しみやすさを求めるようになったファン達

音楽界であれば、昔からシド・ヴィシャス、カート・コバーン、マイケル・ジャクソン、日本でも尾崎豊、矢沢永吉、椎名林檎など挙げればキリがないですがアーティストといえば、「カリスマ性を持った存在」でした。

それが最近では、そこら辺にいる大学生みたいな奴らがアーティストと呼ばれていて、しかも人気がある。

これは音楽業界だけじゃなく、芸能界、俳優、女優なんかもそうですね。
手の届かない、普通に生きてたら出会えない存在じゃなく、友達の友達くらいにはいそうな感じ。
ちなみにAV業界もそうですよ。素人感満載で、普通に彼女にしたい感じの子が裸になってる。

会えるのが普通、話せるのが普通という感覚

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一昔前までは、音楽業界もアーティストとファンの間にはみんな見えない一線を感じていて、「会えるのは稀なこと」「話せるのは貴重なこと」という価値観がありました。
もっと言えば、「会うなんてとんでもない」「話すなんてとんでもない」と感じていたファンの方もいます。

実際、色んな年代の方と接していると30代より上の年代の感覚を持っている方が多く、「アーティストに話しかけるなんて基本的に迷惑、失礼な行為」という価値観を持っている方もけっこういます。
ただ、やっぱり時代的にどの年代でもそういった感覚を持っている方は今はかなり少数派です。

ブログやSNSがもたらしたもの

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ここ数年で大きく変わったのは、やっぱりネット社会が一般的になったことだと思います。
それこそ元々アーティストはテレビやラジオには出なかった時代から、そういったメディアを通して音楽を宣伝するようになり、今はメディアを通さずにツイッターやFacebook、インスタグラムなど、アーティスト本人が直接ファンの方に宣伝をする時代になりました。

なんでそうなったか?って、そりゃ、そのほうが売上げが上がるからですよ。

今まで、テレビやラジオ、雑誌でしか知ることができなかった情報が本人から直接発信される。
しかも、自分の言葉を伝えられるし、質問に答えてもらうことだってできる。

そう、それはファンにとって、とても価値があり、貴重なことでした。

貴重が当たり前へと変化した

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すでに有名な方たちが、ブログやらSNSなどで発信するようになってしまったら、これから有名になろうとしている新人たちは大変です。

最低限、そういう人達と同じことをやらないと人が集まらなくなってしまうから。
だから、アーティストもみんな一気にやり始めました。
実際、本人がやりたくないと思っていても、事務所なんかから「やれ」と半強制的に言われるんですよね。

まだ有名人の何人かがやっていた時は、それは貴重なことでしたが、みんながみんなやるようになると、それは当たり前になってしまう。

エスカレートするコミュニケーション

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有名人がブログを書くのが当たり前になったら、また新しい貴重さを出さなければ宣伝、売上になりませんから、今度はコメントに返信をするという形ができてきます。

そしたら、またみんな同じ手法を取り始めますよね?

だから、コメントに対して返事をするのが当たり前のことになってくる。
逆に、そういったことをしないアーティストが少数派になってくるわけです。

当たり前のことをしないから批判される

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ブログを書くのは当たり前、ツイッターでライブの告知をするのは当たり前。
今、それが当たり前の感覚になってるんですよね。

実際に「ブログとかツイッターでもっと早めにライブの告知してほしい」なんてファンの方の声をよく目にします。

音楽やっている側としては、演奏することが一番ですから、宣伝などは二の次。
これも実際、数年前までは「ライブの日程はファンが自ら調べることが当たり前」だったんですよね。

ここに今、アーティストとファンのずれが生じてるんですよね。
だから、ライブ会場やSNS上で塩対応すると「冷たい」「それがファンに対する態度か?」なんてなってしまう。

バンド業界は特にこの辺のビジネス的なところが遅れていて、それは僕から見ると音楽を一番大事にするというかっこいいところでもあるんですが、仕事として、ファンの求める需要として考えるとやっぱり遅れていて、アイドル業界、V系業界のほうが進んでいるように感じます。

宣伝第一、営業第一、音楽は二の次として活動したほうが、売上的には上がります。
もちろん、ファンの方に音楽を二の次にしてるなんて見せ方はしないですよ。
でも昔に比べて、ファンの要求に応えることで音楽そのものにかけられる時間の割合はどんどん少なくなっているのは事実です。

音楽性より人間性を求める時代

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今のトップミュージシャン、芸能人もそうですが、昔に犯罪、不祥事を起こして捕まった方も多くいられます。
そういったことを肯定はしませんが、ファンの価値観として昔は許せてもらえた。
「アイツは音楽やってなかったらクソだな」的な。

完璧な人間などいるわけないですから、誰だってダメなところはあります。
遅刻しちゃったり、横断歩道を赤で渡っちゃったり、言い訳しちゃったり、カッとなって人を傷つけちゃったり。
でも、音楽に対する愛情、真面目さだけは人並み外れていたから、それだけは信じて許せてあげられた。

だけど、今ってどんどん「人間」的なものを求めなくなってきているんですよね。

見出しに「人間性」と書きましたけど、実際のところは「神性」「仏性」を求めてる。
全知全能であることを求めてる。

つまり、求めるカリスマの移行ですね。

「音楽的カリスマを持った人間」ではなく、「人格的カリスマを持った音楽」が求められているという感じでしょうか。

この傾向はどんどん進んでいくだろうと、僕は思います。

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