演奏の上手、下手はどうでもいい。楽しければOK

僕はそう思っている。
特にポップス、ロックなどのエンターテインメントの世界においては。

Twitter上で、『たまにライブハウスで「演奏が上手いか下手かなんて関係ない、楽しければいいんだ!」みたいな事を言ってるバンド』について批判しているツイートを見つけて、それに賛同する方のツイートも見つけたのだけれど、「それじゃ逆に誤解を招くよ」と感じてしまったので、僕なりの意見を。

実際、当の本人がこの記事を読んだら見当違いかもしれないけれど、「演奏力なんてどうでもいい」と思っている僕の意見をここでは書かせていただきたいと思う。

楽しければいいのはお客さんのほう

楽しい2

文脈からも掴み取れるけれど、念のため。
アーティストが楽しければいいわけじゃなくて、観ている、聴いているお客さんが楽しければそれでいいと思う。

「楽しい」とか「面白い」って曖昧な言葉だけれど、要はお金を払った分以上の感動だったり、楽しさを対価としてお客さんが感じられたかどうか?ということ。

クラシックのような世界なら、技術、演奏力を1番に観に来る人が多いかもしれないけれど、大衆的な音楽のジャンルではそれだけが価値じゃない。

手拍子取ったり、一緒に踊ったりすることを楽しみにする人もいるし、衣装やMCもライブの醍醐味だったりする。

分かりやすく言えば、エンターテインメント。
例えば、ゴールデンボンバーなんかは演奏はカラオケだけれど、きっちりプロのステージを魅せてくれる。

ジャニーズのようなアイドルだってそうだろう。
歌だけを取り上げて見ればプロレベルとは言い難いけれど、お客さんを楽しませるという点では完璧だ。

お前がそれを言うな

ダイエット

っていうのが、結論だと思う。
結局、言葉だけが一人歩きするからおかしなことになる。
誰がその言葉を言ったか?で言葉の意味は変わってくる。

僕の周りにも「演奏力なんてどうでもいい」っていうアーティストは数人いるけれど、みんな揃ってきちんと高い演奏力を持っている。
世界を見たら上はたくさんいるけれど、最低限プロのミュージシャンとしてしっかり評価されるレベルだ。

こういう人達にはちゃんと過程があって、「技術があれば認めてもらえる」「演奏が良ければちゃんと評価してもらえる」という価値観でやってきた期間が数年あって、きっちり演奏力を身につけた上でライブに挑んで、「なんで演奏完璧なのに誰もわかんねぇんだ!世の中クソだ!客もクソだ!」って一度嘆き、絶望しているわけ。

それで、「あ、人に感動を与えるっていうのはそういうことじゃないんだ」って、ある時ふと気づく。

だから、「演奏力なんてどうでもいい」って言うのは、演奏力を否定しているわけじゃなくて、エンターテインメントの世界において、そこが評価される一番の芯ではないということを身を持って知っているということ。

世間の評価はわからないけれど、僕も上の過程を通っているし、最低限プロのミュージシャンとしての演奏レベルはあると自負している。
で、やっぱり「演奏力なんてどうでもいい」と思っているけれど、今も納得いくまで曲を練習する。
だけれど、例えばステージで棒立ちにはならない。

もちろん、ステージで棒立ちで演奏だけに集中すれば、より完璧な演奏ができるのだけれど、「演奏力のみが人の心を動かすのではない」と思っているからステージ上で動き回る。

ある超一流アーティストの発言

アーティスト

プライベートな話で世間には出ていないから名前は出せないのだけれど、誰もが知っている超一流のアーティストがこんなことを言っていた。

「完璧じゃなくていい。完璧を求めなくていい。お客さんは完璧じゃないんだから」

で、僕はそのアーティストのライブを2,3度観させてもらったことがあるのだけれど、ミュージシャンの僕から見ても、歌声、演奏、ステージング、非の打ち所がないほど完璧だった。

でも、確かに彼は「完璧じゃなくていい」と言っていたわけだ。
だから、アーティストには、この言葉の意味を履き違えないでもらいたいと思う。

下手でかっこいいアーティスト

デブ

実際、演奏下手だけどかっこいいアーティストっていうのは存在して、その人と他の下手なアーティストを比べてみると大きな差がある。

下手だけどかっこいいアーティストっていうのは、本人の持ち曲じゃない曲を演奏させたり歌わせたりすると本当に下手なんだけど、本人の曲をやらせると右に出るものはいない。
いわゆる「下手ウマ」ってやつ。

上手に、完璧に演奏すればその楽曲がかっこ良くなるわけでなく、逆にその楽曲の最大限のかっこ良さを引き出すために必要な下手さなのだ。

で、下手でかっこ悪いアーティストの場合は、本人の曲を本人が歌ったり演奏したりするよりも、上手い人が歌ったり演奏したりするほうがかっこ良くなってしまう。

プロのアーティストである以上、基礎的な技術力はなくても、持ち曲を演らせたら誰もかなうものはいないという状態になくてはいけないわけだ。

要はプロ意識があるか?

クソ野郎3

だと思う。

上に挙げたゴールデンボンバーは演奏力は全くないけれど、お客さんを楽しませるということにプロレベルで特化しているバンドだ。

ギターソロ中にキャベツの千切りを高速でしたり、スイカの早食いをしたり、あらゆる演出を用意してお客さんを楽しませてくれる。

歌が下手でもいい。
演奏が下手でもいい。

でも、観る人、聴く人の琴線に触れるものがなければ、それはプロとは言えない。

いいねより、リツイート!
スポンサーリンク

あなたにおすすめの記事